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情報誌みらい

連載記事 環境を考える

連載記事(2) 資源採取量削減と最終処分量の削減

前回、国が掲げている持続循環型社会に向けた平成22年度数値目標に関して、簡単に 述べましたが、その中で出てきた資源採取量削減と最終処分量の削減についてもう少し詳 しく述べたいと思います。

今年度は、容器リサイクル法が出来て10年(実際の施行は平成9年)が経ち、容器リ サイクル法が見直されます。これは、当初から10年を目処に見直すことが、法律にうた われている為です。容器リサイクル法が出来た当時、一番問題になっていたのは、最終処分場の確保で、如何に最終処分量を削減するかがポイントになっていました。しかし、現 在、最終処分量は平成22年度目標に向けて順調に減っており、クリアできる見通しです。 そのため、今回の見直しでは、利用効率の向上と資源採取量の削減がテーマになると思わ れます。

容器リサイクル法の対象物としては、何と言ってもペットボトルが代表でしょう。現在 50%ぐらいまで回収率が上がってきているものの、生産量も1995年当時に比べると 約3倍に増加しています。これは、容器リサイクル法が施行されて使用量が3倍に膨れあがったことを意味しており、資源採取量削減にはまったく繋がっていないということです。

そもそも数あるリサイクル法の中で、容器リサイクル法がなぜ一番最初に施行されたのでしょうか?それは、対象物の使用期間が非常に短いということに関係しています。レジ袋と同様、ペットボトルの使用期間は、非常に短いものです。飲み物の保証期間が約6ヶ 月ですから、最高でも約半年しか使用されません。消費者に渡ってからはせいぜい1〜2週間の命でしょう。このように、使用期間が短いということは、大量に廃棄物が出るとい うことに繋がり、しいては最終処分場を圧迫すると考えられたのです。ペットボトルの寿命を私達が製造している帆布やテントなどのシート類の使用期間と比較すると、一番長く使用されたとしても数十分の一の長さしかありません。つまり同じ石油由来の製品でありながらこんなにも使用期間が違っているのです。ところで、私達が製造しているシート類もほとんどがポリエステル繊維を使用しており、ペットボトルと同じ材料(ポリエチレンテレフタレート略してPET)を使用しています。用途を考慮すれば、ポリエステルという素材は長く使用できる材料なのです。では、ペットボトルの場合どうすればよいのでしょう。当然長く使用する方法として、再生ポリエステル繊維へのリサイクルという考え方があり、実施されています。しかし、残念ながら再生されたポリエステル繊維は、一般的にはバージンポリエステル繊維に比べ、耐久性が劣ります。それでもただ廃棄するよりは良いとの考えがある一方、再生に使用されるエネルギー消費を考慮すると廃棄よりも良いとは必ずしも言えないとも言われています。最近、ペットボトルの回収品を海外のバイヤーが地方自治体から買って海外へ持ち帰り、梱包用ベルトに再生し、使用しているケースが増えているそうです。国によってはまだ、繊維にリサイクルするだけの技術が出来上がっていないため、簡単にリサイクル出来る使用期間の短い梱包用ベルトとして加工されているのです。これは、どう考えてもリサイクルとしては後退する方向です。

リサイクルするには、エネルギーを相当投入しなければなりません。エネルギー投入を抑えて使用期間を延ばす方法は無いのでしょうか?それが、リユースです。ドイツでは、すでにペットボトルのリユースが実施されています。また、北欧では、ラベルだけが違い、飲み物を入れる本体は全て共通として使用している国もあります。この場合、硝子瓶を使 用しているそうですが、容器の使用回数を増やすことで資源投入量を減らすことができるのです。

日本が容器リサイクル法を施行された頃は、最終処分量の削減が主で、出口側の整備として考えられていました。しかし、入り口側の資源採取量を削減しなければ本当の意味での持続循環型社会は形成できません。ペットボトルの例でも判るとおり、出口側の整備だけだと投入量は逆に増えてしまうのが実情です。従って、商品に関しては、入り口から出口までの管理が求められるようになると思います。

当社では、全社をあげて環境省の推奨する「エコアクション21」に沿った環境活動を開始いたしました。創業100年を越え、更に進化して行くために、環境と正面から真剣に取り組まねばなりません。私共はそう考えております。

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