


今回から、環境に関係する話題をシリーズ化してお届けして行きたいと思っております。21世紀は、環境の時代と言われています。環境を考慮した法改正や法施行が続々と行われている現状を考えますと、世界や国が目指している方向を知ることが重要になってきます。今回は、その導入部分として持続循環型社会の形成と地球温暖化対策について簡単にふれたいと思います。
まず、根本にあるのは、19世紀以降の爆発的な人口の増加です。産業革命以降、人類は急激な勢いで増え続けています。人口の増加は、主に発展途上国で起こっていて、貧困の撲滅が、夜の営みを減らし、しいては人口増加防止につながります。しかし、貧困の撲滅は非常に難しいため、限りある地球の資源を維持するために先進国が率先して出来ることをヨハネスブルクサミット(2002年)で決めました。それが、大量消費型の社会から持続循環型の社会への移行です。
日本が国内外に向けてその対応策を示したのが、循環型社会形成基本計画です。その中で、平成22年度数値目標を上げています。一つ目は、資源生産性の向上で、約39万円/トン(平成12年度から約4割向上)。二つ目は、循環利用率の向上で、約14%(平成12年度から約4割向上)、三つ目が、最終処分量の削減 約28百万トン(平成12年度から概ね半減)です。そして、これに二酸化炭素排出量6%削減(京都議定書)を加えた4つを国の数値目標として定めています。資源生産性とは、GDP/資源採取量で、GDPを向上するか、資源採取量を減らすことで数値を上げることができます。
循環利用率を向上させるには、リデュース・リユース・リサイクル(3R)の推進が必要です。今まで何でもかんでもリサイクルという言葉が使われてきましたが、今回の基本計画でリデュース、リユース、リサイクルの順に取り組むのが望ましいとされています。分子や原子レベルまでもどしてリサイクルする場合は、その課程で多くのエネルギーをまた消費してしまいます。それよりは、リターナブルビン(再利用している瓶)のようにリユース(再利用)することが、望ましいと言われています。そして、減容化、資材使用量を削減する(リデュース)が一番エネルギー的には効率が良いとされています。もし、石油をエネルギーとして使用する量を半減できれば、プラスチック製品などの原料である五大汎用樹脂(PVC、PE、PPなど)の製造に使用されても、石油はまだ200年以上使用することが可能だと言われています。つまり、代替え可能な用途から石油の使用を減らしてゆくのが望ましいのです。
二酸化炭素削減は、地球温暖化対策と言うよりも無駄なエネルギー消費を抑えることが本来の目的だと言う人もいます。実際、気温上昇には水蒸気(雲)の役割が重要で、大気中には二酸化炭素よりも多く存在します。この水蒸気の役割はまだはっきりわかっていません。持続循環型社会の形成と地球温暖化対策を考慮すると、まず無駄な資源の使用を減らすこと、そしてなるべく付加価値の高い商品を長く使用することが必要だと思います。
当社も10年耐久性膜材や防汚性向上製品など付加価値を向上させ、より永くお使い頂ける商品を近年発売しております。わずかですが持続循環型社会の形成にお役に立てればと考える次第です。
