

紫外線とは
太陽の光には、目に見える光(可視光)のほかに、赤外線や紫外線などが含まれています。紫外線は、地表に届く光の中で、最も波長の短いものです。そして、波長の短いものからUV-C(100〜280nm(ナノメーターと読む))、UV-B(280〜315nm)、UV-A(315〜400nm)の3種類に分類されています。UV-Cは、大気層(オゾンなど)で吸収され、地表には到達しません。UV-Bもほどんどは大気層で吸収されますが、一部は地表へ到達し、皮膚や眼に有害となります。また、日焼けを起こしたり、皮膚ガンの原因ともなります。UV-Aは、UV-Bほど有害ではありませんが、長時間浴びた場合の健康影響が懸念されています。ここまでを読みますと紫外線は相当の悪と言うことになるのですが、悪いところばかりではありません。紫外線には、骨をつくるために必要な成分であるビタミンDを私たちの体内で作るのを助ける働きがあります。また、日常生活においても昔から生活の知恵として、細菌やカビに対する殺菌効果を利用して洗濯物や布団を日干しするなどして使用してきました。最近話題になっている光触媒も紫外線を利用して臭いや有機物を分解する技術です。このようにうまく利用すれば有効に使用できる紫外線ですが、太陽の光が日中、常に降り注いでいる環境下にあることを考えると紫外線を浴びすぎないことが健康を維持するために必要となります。特に5月から9月ぐらいまでは紫外線量がかなり多いと言われています。この時期に大量の紫外線を浴びることは体にとって良いことではありません。また、午前10時〜午後2時までが一日の中で一番紫外線が多い時間帯です。こういった時間帯はなるべく表に出ないか、なるべく日陰を利用して行動する方が良いと思います。

どうして紫外線が悪さをするのか
紫外線を浴びすぎるとどうして有害となるのでしょうか。それは、紫外線の波長が関係しています。紫外線の波長の大きさは、ちょうどタンパク質と同じぐらいだと言われています。紫外線がビタミンDを体内で作るのを助けることを思い出して下さい。体の中で起こっている化学反応に紫外線が携わっているのです。これは、紫外線のエネルギーがビタミンDを生成する時に利用されているのです。つまり紫外線は、私たちの体にエネルギーを与える力を持っていることになります。紫外線をあびると、ビタミンDを生成するところ以外にも紫外線がエネルギーを与えます。それが、皮膚であり、眼であったりします。浴びてすぐ影響が出るわけではありませんが、長い年月浴びていると皮膚や眼などに異常をきたします。これが皮膚ガンであったり、白内障であったりするのです。詳しくは、環境省が発行している紫外線保健指導マニュアルに記載されていますので参考にして下さい。環境省のホームページで入手できます。
(www.env.go.jp/chemi/uv/uv_manual.html)
紫外線はどのくらいあるの
日中、紫外線はどのくらい降り注いでいるのでしょうか。夏の日中だと1平方センチメートル当たり1000〜2000μW(ミクロンワット:電球や蛍光灯のワットと同じ意味ですが、電球や蛍光灯の場合は1時間当たりのワット数です)ぐらいになります。曇りの日ですと200〜300μW、部屋の中は、0.1〜1μWぐらいになります。また、私たちに関係のあるテント倉庫や博覧会などのパビリオン、そしてミニサッカー場や荷さばき場などの屋根の下ではどのくらい紫外線があるのでしょうか。テント倉庫やパビリオンの中は、太陽光が通っていて明るい状態でもシートにより紫外線はカットされているため、部屋と同じくらいの紫外線量になります。ミニサッカー場や荷さばき場などでは、太陽の方向やシートが張ってある高さで紫外線量は異なってきますが、西日など光が横から入ってくる場合以外は、部屋と同じぐらいになります。ただ、屋根の端の方は、太陽光が入りやすいので数値が上がる場合があります。観客席などが屋根の端に近いところに設置されている場合、紫外線を防ぐ効果が薄くなっている可能性があります。屋形テントに関しても同様のことが言えます。屋形テントの中心部は十分紫外線対策になりますが、端の方は不十分となることがあります。従って、三方幕を張るなどして紫外線対策をした方が効果がでます。店舗などの軒先テントなどもある程度の大きさがあった方が効果が高くなります。最後にサンドリームなどの透明シートの場合はどうでしょうか。カタログにもうたっていますが、サンドリームの場合紫外線をカットする機能を持たせてありますので紫外線量は部屋並に抑えることができます。しかし、紫外線カットをうたっていない透明シートの場合は紫外線がシートを透過して入っている場合が十分想定されます。従って、使用するシートのカタログなどを取り寄せ、紫外線対策を打っているかどうかを確認する必要があると思います。